2016年04月16日
ドイツ軍屋外食事イベント「Operation Zungen Schnalzen」
おい。
肉を食え、肉を。
焼肉屋で野菜とか頼む必要なんてねぇんだよ。
野菜が食いたきゃ焼き野菜屋に行けばいいんだ。
任せろ。
俺が焼いてやる。
若いうちはとりあえず肉だ。
肉を食っていれば、人間は幸せになれるぜ?(挨拶)
という訳で、2016年4月2日(土)~3日(日)は千葉のオートキャンプユニオンで、ドイツ軍屋外食事イベント「Operation Zungen Schnalzen」(オペラツィオーンツンゲンシュナルツェン:舌鼓作戦)を主催してきました。(何それ?)
主催してきましたと言いましても、一般募集のイベントではなくて、単に近しいお友達に声を掛けてドイツ軍の恰好をしてキャンプ場でドイツ料理を食べただけですけどね。
小規模なお身内イベントにイベント名が必要なのか判りませんが、まあ一応。
イベント名もそんなに深い意味はありません。(^^;)
実験的なお身内イベントなんで参加者は7名でした。
しばらく前から糧食、お料理、パン焼き好きのお友達がドイツの料理を作って野外で食べる会をしてみたいという事で、段々と話が進んでいき、じゃあリハビリ(笑)も兼ねてじゃあ何かセッティングしてみますかねって事でこの集まりとなりました。
とりあえず、料理を作って頂ける方は居た(というかメイン)ので食べる係の方を若干名探す事になり、いつも遊んでる近い間柄の人に「調理器具の整備・実験として、キャンプ場を借りてドイツ陸軍の軍装をして、まったりと肉その他を調理して食べつつ駄弁るイベントです。」をしますけど来てみません?って感じでお誘いしました所、私を含めて7名の方にお集まり頂きました。
計画当初は、軍装キャンプの様相ではあるものの、特に生活展示とかはする予定ではなかったのですが、参加者の中にツェルトバーン12枚のテントと16枚のテントを組める人が居て、どうせなら生活展示的な事もしてみようという流れになしました。
それならば、という感じでネジが巻かれ、各位、生活用品だとか装備品で展示したい物を持ち寄る事になり、思いがけず生活展示まで行う事になりました。
お身内イベントで、当初は単に軍装してドイツ料理を食べるだけのイベントだと思ってたのですが、生活展示(リビングヒストリー)もやる事になったので、色々と物持ち良く持参する事になり、割と予想よりは準備に時間が掛かりました。
1週間ほど前からこつこつ準備はしていたんで、前日に慌てるような事は無い・・・と思ってたんですけど、前日の夜にやっていた「金スマ」の田中角栄特集が面白すぎて見入ってしまい、結局間際まで準備に大慌てだったという。(^^;)
前日の準備の様子
生活展示もする事になったんで持って行く物はいつもより多めです。
戦場の衣食住を再現するのは大変です。
生活展示の当時風のガラス瓶を重曹で洗浄しているところ。
8年位前に当時風の瓶が目的で買ったRN13というワインの瓶です。
いつか使ってやろうと温存しておきましたが、やっと日の目をを見ました。
当日は、オートキャンプユニオンのチェックインが朝11時からなので、朝11時集合という事になっていました。
一応、主催者っぽい(殆ど関係無いですけど)ので遅刻してはならんなーと思って余裕をもって家を出たのですが、途中でディーンストブリレ(Dienst-Brille:軍用眼鏡)を忘れて引き返す事に・・・。
それでもまあ、大丈夫だろうと思ったら、首都高事故渋滞、おまけに東関東自動車道と京葉道路を間違えて違う方向に入ってしまって下道に降りるハメになるなど、凡ミス連発で会場入りしたが正午過ぎになってしまいました。
おまけに、会場に着いてから、ドイツ軍背負子、腕時計、電球、水筒のカップ、ストーブの煙突の連結リングをかしめる為のドライバー、iPhone用のバッテリーとライトニングケーブル等々、数多くの忘れ物がある事に気付くという・・・。(忘れん坊将軍)
ドイツ軍フレームキャリア
持っていこうと準備しましたけど車に乗せ忘れました。(笑)
オートキャンプユニオン
サバイバルゲームフィールドで有名なユニオン系列のキャンプ場です。
会場の様子(二日目の撮影)
会場はいくつもスペースが柵で区切られていています。
貸し切りではなくて、ここの1スペースをお借りして遊ばせて頂きました。
御殿場のHGGにも関西のざ・オストフロント1942にも行かなかったので、私のとっては今年初めての野外ミリタリーイベントです。
キャンプ自体はこの前々週に大洗の海楽フェスタでしてきたんですけどね。
会場入りすると、もう皆さんせっせと準備されていました。
遅れてすみません。
生まれてきてすみません。
とりあえず、出来る所からキャンプの用意をする事になりました。
単に食事をするだけで、何をしても何をしなくても良いというイベントです。
何時に何をしなければいけないというスケジュールも無いので、けっこうまったりです。
当日の私
降下猟友会の集まりではないので降下猟兵のフリーガーブルゼではなくて陸軍のM41フェルトブルゼです。
実は何気に野外で陸軍のフェルトブルゼを着て遊ぶのは始めてだったりします。
空軍、武装SS、警察では遊んだ事あるんですけどね。
役所としては、党組織で頑張ってたけどそういえば兵役まだだったんで行ってくるわって感じです。
前線じゃ二等兵ですが、地元帰ると割と党での階級は上な人みたいなイメージですね。
リエナクメントやこうした生活展示では、一人だけ奇抜な恰好をして目立つのではなくて、自分も情景全体を彩る一つのパーツにならねばいけませんね。
食卓に載せる物の候補
とりあえず、持ち合った物を一ヶ所に集めてみて、どんな物を使ってみようか品定めをしました。
肉!
肉を食え、肉を。
焼肉屋で野菜とか頼む必要なんてねぇんだよ。
野菜が食いたきゃ「焼き野菜屋」に行けばいいんだ。
任せろ。
俺が焼いてやる。
若いうちはとりあえず肉だ。
肉を食っていれば、人間は幸せになれるぜ?
水汲み
水用のジェリ缶で水を汲みに行っている所です。
16枚ツェルトの設営
16枚の国防軍用ツェルトバーンを組み合わせて大きめのテントを設営します。
ジャガイモの皮剥き
一応、各自ポケットナイフを持参したんで、皆で皮剥き大会をしようかと画策してたんですが、そんなに量も無かったんですぐに終わっちゃいました。
生活展示
12枚ツェルトで電話交換所の生活展示を行いました。
個人でこれだけ集められたのは凄いですね。
飯盒
実物と東独と西独とベルリン警察がありますけど判ります?
小物
色々と小物を並べて写真を撮ったり、蘊蓄を並べたりもしました。
まったりイベントなんで駄弁ってることが多かったです。
ラードケース等
ドイツ軍で使われていたこの手のアイテムも並べて写真撮ったり談義の肴にしておりました。
今回、有名なコレクターさん(誰?)が参加されていたので、色々なコレクションを拝見させて頂いたりお話しを聴かせて頂いて大変勉強になりました。
スペース全望
今回、お借りしたスペースを二つに分け、奥にOパーツのない生活展示空間、手前はOパーツを含めた道具を品々を置く事にしました。
この様に一歩引いた所から見ますとOパーツだらけで見苦しいのですが、スペースの真ん中あたりに居ると、片側の方向(奥)だけはOパーツのない空間が出来て割と格好良かったです。
いずれはかもっと多くツェルトバーンを集めて、その中に収納するなどして完全にOパーツが露見しない状態にしていきたいです。
やはり、エチケットとして、一人4枚位はツェルトバーンを所持した方が良いかも知れませんね。
と、なんだかんだしているうちに、午後4時頃には調理人のお二方による素敵なお料理が出来上がお食事会になりました。
すごーく美味しく頂きました。
尚、リエナクメントのイベントではないので、糧食としての厳密製ではなくて美味しさを優先しています。
パンはクッキングナチで有名なみりさば編集部のさめひろしさん謹製です。
シュマルツ
ドイツ軍の糧食勉強してる人は解ると思いますけど、パンにはシュマルツですね。
カブラ(ルタバガ)のスープ
カブラの冬で有名なカブラも食べさせて頂きました。
始めて食べましたけど、噂ほど不味くはないです。(笑)
でも、これで毎日飢えを凌げって言われたら悲しいですね。(^^;)
素敵なお食事をご馳走して頂いた後も、特にする事もないので、駄弁ったり所作の練習したりしてまったりしてました。
時間を気にしないイベントは楽で良いです。
夜も更けてくると寒くなるのでストーブも本格始動です。
灯の準備
今回、マヌケにも私が電球を忘れて来ましたんで、オイルランタン(フュアハントランタンが多かったです。)、カーバイトランタン、懐中電灯が投入されました。
その方がOパーツを排除できて良かったんですけどね。(^^;)
夜は机を16枚テントの中に運び込んで宴会となりました。
電球を忘れたのでどうなる事やらと思いましたけど、皆で持ち寄った各種ランタンで十分コミュニケーション出来る明るさを確保できたので問題はありませんでした。
むしろ、不粋な電球は無い方が雰囲気出て良かったです。
カーバイトランタン(アセチレンランプ)
カーバイトランタンは本来車両等の信号器機でして、本来は照明器具ではないので、再現度優先の本格的なリエナクトの際は色々とどう使うかを考えないと行けないのですが、まあ軍装キャンプなら良いでしょう。
すぐ隣がユニオン系列のサバゲー場で、夜戦が開催されていました。
他の戦争ごっこイベントですと、大体2日目は戦闘があるので早めに寝ないといけませんが、このイベントはそういうのがないので時間を気にする必要はありません。
途中で雨が降ってきて、外に晒されていた物を生活展示のテントに対比させたりと、慌ただしくなる事も有りましたが、基本的にまったりゆったり過ごす事が出来ました。
夜中の3時まで駄弁って、眠くなった所でぼとぼち就寝となりました。
何もしなくて良いので、朝の起床時間も10時という、この手のイベントではかなり遅めの設定です。
次に日、朝10時に起床という話でしたが、8時半にはもう皆さん起きて来ていらっしゃいました。
他のイベントになれすぎて、それほど遅くまで寝ていられない様です。
朝食
遅めで良いという話でしたけど、起きると早速、調理人のお二方が朝食を作ってくれました。
暖かくて美味しい食事を作って頂いて、本当にありがたいです。
駄弁りながらの立食となりました。
こちらもとても美味しいです。
早々に完食です。
食材を余らせてもしょうがないので、そのまま朝食と昼飯を兼ねる感じで色々な物を食べさせて頂きました。
次から次へと色々な料理が出てくるのでお腹周りが苦しくてフェルトブルゼとか着てられません。
本当にこのイベントは喰って駄弁って喰って駄弁ってなイベントです。
陸軍イベントなのに国家元帥化が進みます。(^^;)
食後のコーヒー(本物)
本物のコーヒーと代用コーヒーを飲み比べると楽しいですね。
食後の代用コーヒー
麦芽コーヒーです。
ちょっと麦茶っぽい味ですね。
昼食の後は、折角生活展示(リビングヒストリー)をしているので写真撮影会をする事にしました。
生活展示のみを残して、その他のオーパーツをある程度車に片付けて、見栄え良くして撮影に臨みました。
調理兵
私は調理していませんけどね。(笑)
糧食運搬
フィールドキッチンとかあればいいんですけどね。
まあそれは脳内変換という事で。(笑)
フードコンテナは東ドイツ軍の物をサムズミリタリ屋のオサム社長が魔改造した物を購入させて頂きました。
中古品ですが、クエン酸洗浄で奇麗に洗ったので実用可能です。
MAGGI缶
こういうさりげない小物コレクションを沢山投入して頂いたので、素晴らしい再現撮影が出来ました。
とてもありがたいです。
電話交換手
1/32でも1/16でもなくて1/1のジオラマです。
心が躍りますよね。
と、そんな感じで再現写真を撮って遊んでいましたが、ふと、本日の集合写真を撮ってない事に気付き、管理人さんに撮って頂きました。
集合写真
諸事情で小さめです。
その後は、これまた撮影会を兼ねて教練でもしてみようという事になり、Kar98Kや装備を持って来た有志でちょっとだけ所作の練習をしてみました。
教練
ドイツ兵リエナクターはクノール(モーゼルKar98Kの事)を扱えてなんぼです。
教練の後もまだまだ時間があったのでちょっとだけ撮影してみました。
眼下に望むユニオンベース
ちょうどオートキャンプユニオンの麓が同じユニオン系列のユニオンベースなので観戦出来ます。
戦況を偵察する兵士みたいな感じで撮ってみました。
向こうから見たら八つ墓村の落ち武者みたいに見えるかも(笑)
糧食配給
教練を終えた兵士に糧食が配られるのだった・・・みたいな感じで撮ってみました。
管理部隊
「輸送及び補給」か「管理部隊」が補給物資を運んでいるイメージです。
共に兵科色が水色でどちらも「補給」と解説されますね。
そんなこんなで、まだまだ遊ぼうと思っていましたが、雲行きが悪くなり、雨雲レーダーでも雨雲が近づいて来ている事が確認できたので、撤収となりました。
撤収中
16枚ツェルトバーンを片付けています。
多人数で協力して取り掛かると撤収も楽ですね。
丁度、撤収作業が終わった頃に雨が降り出したので、ベストタイミングだと思います。
撤収作業が終わり、ささやかな自主イベントも終了となりました。
その後は有志で近くの温泉施設に行く事になりました。
酒々井温泉湯楽の里
酒々井温泉IC近くの温泉施設です。
どうもこの辺りは最近せいびされたらしく、私のカーナビだと空を飛んでる様な表示になります。(^^;)
うどんがお勧めっぽいのですが、蕎麦が食べたい気分なので蕎麦にしました。
デザートも食べて益々国家元帥化します。(笑)
温泉に浸かって、食事をして9時すぎまで駄弁った後、解散となりました。
眠いので寝るのに酒々井PAに寄ったら、温泉施設で別れた友人に再会したという。(笑)
結局疲れて爆睡してしまい、帰宅は午前様でした。(^^;)
お忙しい中ご参加下さいました参加者の皆様、誠にありがとうございました。
参画、調理、食材や機材の調達、設営等々、色々と助かりました。
今回、「調理器具の整備・実験」はもちろんの事、参加者のご協力で思い掛けず生活展示まで行う事が出来、最初の計画よりも遥かに進んだ事を行う事が出来ました。
初の試みという事で拙速な部分もありましたが、全体的には楽しくて美味しくてカッコイイ自主イベントになったと思います。
幾つか小失敗というか、次回に繋げる反省点も多々あったので、それらの改善や再現度の向上等、次回以降もステップアップしていきたいと思います。
また次回も遊んで下さいませ。
あと、来年の2月位を目処に、ロシアパルチザン戦のリエナクメントイベントを主催しようと考えています。
以前やったバカラチオン作戦の様な感じのヒストリカルゲーム的な内容で、服装規定は固めで所作その他は初心者向けになるのではないかと思われます。
尚、ドイツユニットは「軍」は募集しません。(謎)
まだどんな内容になるかは検討中ですが、決定次第こちらやTwitter(@wachtmeister2)の方でお知らせしたいと思いますのでご注目下さい。
Posted by ミュラー at 02:41│Comments(0)
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